生活習慣の乱れが目のトラブルにつながる

「生習慣の乱れ」は、目に対する悪影響だけでなく、糖尿病、高血圧の原因にもなっていますがこのなかには細分化が進む現代社会を反映すかたよるかのように、実にさまぎまな要素が含まれます。たとえば、偏った食生活、運動不足、過剰なストレス、喫煙や飲酒、肥満などなど。

こうした習慣を長年続けていれば、からだのあちこちに悪影響を及ぼすのは火を見るより明らかです。これが文明の進歩がもたらした病気「生活習慣病」で、今や私たちの健康を脅かす最大の敵といっても過言ではありません。

生活習慣病のなかでも特に糖尿病、高血圧、動脈硬化は、目の健康と深く関わっています。というのも、これらの病気は合併症として重い視力障害を引き起こすからです。「中途失明」も以前はあまり聞かれませんでしたが最近はよく耳にするようになってしまいました。

これは、それまでふつうにものを見ることのできた人が、病気やけがなどで視力を失うことを指しますが、実はこの原因の第1位は糖尿病の合併症による失明なのです。生活習慣病は、日ごろから健康管理をしっかり行っていれば、発病を避けることができる病気です。

糖尿病の合併症について詳しくはこちら。

逆にいえば、悪い習慣を改めずにそのまま続けていると、やがてあなたのからだも病気に蝕まれていくのです。こうなると、あわせて深刻な目の病気に見舞われる可能性もむしば高まります。近年、恐ろしいことに生活習慣病の発病年齢がどんどん若くなってきています。目の健康維持のためにも、乱れた生活習慣を改める時期がもう手遅れの状態になろうとしているのです。

現代人の目は酷使の結果、疲弊している

目には辛すぎる環境

科学により生活が便利に成る前には人間は、誰もが日の出とともに起床し、日が沈むと同時に眠る自然のリズムに合わせた生活を送っていました。もう少し言えば、穀物や野菜を中心として自律神経にとても穏やかに効く生活をしていました。

こうした習慣は、人類の発生から数百万年の間変わることなく長きにわたり受け継がれてきたために、私たちのからだもそれにあわせて機能を発達させ、現在に至っています。

当然、目も例外ではありません。夜行性の動物と追って暗闇ではものを見ることができなかったり、睡眠にあてられる夜間には、涙の量が減るというのもそのためです。

かしかし、科学技術の恩恵によって、夜もたっぷりと灯りがともるようになった時代に暮らす私たちは、長年の生活習慣を無視し、本来、目は休んでいるはずの夜間にまで行動するようになりました。それだけでも、目にとっては大きな負担なのに、文明の進歩はテレビやパソコン、スマホに代表される「目には非常に悪い」利器を次々と生み出し、いつの間にか私たちの生活は、それらなしでは成り立たないところにまできてしまっています。電車を見渡せば、老若男女ほとんどの人がスマホに目を向けていますし、ほとんどの企業やオフィスでは人の数以上のPCが動いています。

高度に情報化された現代社会は、目にとっては逆に劣悪な環境なのです。そしてもうひとつ、科学の進歩とそれにともなう生活習慣の乱れは、目に大きな弊害をもたらすことになってしまいました。

眼病簡易自己チェック

  • ものがゆがんで見える
  • 視界がぼやけたりかすんだりする
  • 直線が曲がって見える
  • 視野の一部が欠ける
  • 虫やい糸くずのようなものがいったりきたりする

ひとつでもあてはまるものがあれば眼科を受診したほうがいいでしょう。

緑内障
房水が目の中にたまって眼圧があがり、視神経を圧迫することで発症。視野が狭くなったり、視界が欠ける症状。緑内障の原因、治療について詳しくはこちら
飛蚊症
老化による硝子体の変質により起こる病気。実際にはない虫や糸くずなどが浮いて見える。網膜剥離や網膜裂孔の前兆の場合もある。飛蚊症についてはこちら
白内障
水晶体の白濁により発症。50代で5割、80代でほぼ全員が発症。視界がほやけたり、光がまぶしく見えたりする。白内障の原因、治療について詳しくはこちら
網膜症
網膜にある毛細血管がつまったり破れることで発症する。糖尿病や高血圧の合併症で起こることも多く、急速な視力低下を引き起こす。
黄斑変性
網膜中追いにある黄斑の血流障害が原因で視界の中央がゆがんだり、直線がゆがんで見えたりする。失明の危険が高い。黄斑変性とルテインについてはこちら。
その他
眼精疲労やドライアイ。眼精疲労は休息をとっても疲れがとれない状態。目のかすみや頭痛、肩こりなどを誘発。ドライアイは、パソコンやコンタクトレンズの使用により涙の分泌が不足し、隔膜が乾燥してしまった状態。コンタクトレンズのドライアイに関しての原因、対処方法はこちら

現代人の目は極度に疲弊している 目の病気となる原因

もともと、老化の影響が強くでやく影響を受けやすい「目」は、昨今、パソコンの普及やスマホなどによって知らず知らずのうちに酷使され、そのストレスは急速に増えています。そのため、「最近視力が落ちた」「ものの見え方がおかしい気がする」といった目の違和感を感じている人も増えています。

実はこうした症状は単なる老化現象ではなく、重大な眼病のサインでもあることが少なくありません。そして、やっかいなことに眼病には特効薬が存在しないのです。ゆえに、健康な状態を回復するのが難しく、サインを見逃すことで視覚の異常や失明という最悪の結果を招くことにつながります。とり返しがつかなくなる前に日ごろから目の健康を意識し、病気の予防を心がけることが大切です。

そもそも、私たちの目はカメラによく似た構造をしており、レンズの働きをする「水晶体」、ピントの調節を行う「毛様筋」、光を透過する「硝子体」、フィルムの役割を担う「網膜」といった各部位が総合的に働くことで、目から入った情報を映像として認識します。当然、無意識のうちに行われるのでその精度の高い働きを自覚しないまま酷使しているのです。

しかし、器官のどれかひとつでも不具合が生じると、目から入ってきた情報が伝達されず、正常にものを見られなくなってしまいます。このような症状があらわれている状態が眼病とされます。

そして、眼病の代名詞として挙げられるのが、50代のほぼ50%、80代ではほとんどの人がかかる「白内障」。目のかすみ、光をまぶしく感じるなどの症状が特徴で、レンズの働きをする「水晶体」の白濁が原因です。また、「緑内障」「網膜症」「黄斑変性症」「飛蚊症」などにも要注意。これらは、初期症状を見落として、悪化させてしまうと失明にもつながる危険性が高い病気です。

目の病気が起こる原因

では、目の病気はなぜ起こるのでしょうか? 原因として挙げられるのは、「活性酸素」と「血管の老化・損傷」です。活性酸素とは、呼吸によってとり入れた酸素が体内で強い酸化力を持ったもので、紫外線や疲労、大気汚染、栄養の偏りなどによって発生します。
目は常に外部にさらされているため、環境による影響を受けやすく、活性酸素が生まれやすいのです。

また、目の毛細血管は非常に細く薄いため、詰まりやすく、破れやすいという特徴があります。血液の流れが滞ると、栄養が届かない部位に障害が起こります。さらに脂肪や糖分が血中にたまると、活性酸素が増加し、血管や細胞を錆びつかせて病気をさらに進行させてしまいます。そこで注目したいのが、ルテインです。

野菜や果物のように、常に紫外線を浴びて育つ植物には、活性酸素に対抗する力があります。目の健康を守る植物色素で代表的なものは

  1. アスタキサンチン
  2. アントシアニン
  3. リコピン
  4. ルテイン

です。

アスタキサンチンは、ヘマトコッカス藻に含まれる目の血液膜関門を通過できる数少ない成分です。目に入るとビタミンEの1000倍もの抗酸化力で活性酸素を除去します。
アントシアニンは、ブルーベリーなどに含まれる青紫色の色素成分。高い抗酸化力を持ち、毛細血管の詰まりや破れを防ぎます。視覚伝達物質を活性化して視力を向上させます。
リコピンは、トマトやスイカなどに含まれる色素成分で血管の保護、血流促進、活性酸素除去、細胞の老化防止などに働きかけます。最近は、このトマトのリコピンの成分に血圧を下げる作用が確認されトクホとして商品化されています。
血圧が高くなると眼圧も上がるので目には大きな負担となります。血圧が高く、さらに目のトラブルに悩まされている場合は、まずは血圧を下げることが先決です。
ルテインは、マリーゴールドやほうれん草に多く含まれる黄色の色素成分。活性酸素から目を守り、欧米では医療現場でも活用されています。